自分のどんなところに親の影響を受けてフィルターがあるのか理解して自分で意識しているかどうかが大切なんです。

結婚も離婚もあなたの幸せのために、ながはまふみこ幸せ相談所です。

 

夫婦問題のカウンセリングや、面会交流支援の受理面談をしていると、今更ですが、結婚の時にはご自分の育った家庭の影響が大きいと実感しています。

 

結婚教育でも学びましたし、今学んでいる乳幼児・児童の心理臨床の中にも出てきますし、FAIT（アメリカで生まれた心理教育プログラムの日本版）というプログラムも学ぶ機会がありました。

 

離婚の原因は、さまざまですね。

 

離婚というと、DVや浮気、不倫がクローズアップされて、それが原因だという風に捉えられがちです。

 

離婚する、という決意を促されたきっかけがそれにあるかもしれませんが、実はDVに至る過程に、浮気に至る過程に、本当の原因が隠れています。

 

厚生労働省が毎年発表している人口動態統計から、令和元年の婚姻件数が599,007組に対し、離婚件数が208,496組と、約1/3ですね。

 

そして、令和元年の離婚関係事件の申立ては男性からが16,502件、女性からが44,040件です。

以下に挙がっている原因は裁判所で扱った申し立て事件から出していますから、日本では９割という協議離婚より葛藤の高いものです。（当てはまる原因を3つまで選択できますので、合計しても100％にはなりません。）

 

〇妻から夫へ申し立て
・性格が合わない：39.2%
・生活費を渡さない：29.4%
・精神的に虐待する：25.2%
・暴力を振るう：20.5%
・異性関係：15.4%
・その他：10.5%
・浪費する：9.8%
・家庭を捨てて省みない：7.3%
・性的不調和：6.6%
・家族親族と折り合いが悪い：6.5%
・不詳：6.4%
・酒を飲み過ぎる：6.3%
・病気：1.8%
・同居に応じない：1.7%

〇夫から妻へ申し立て
・性格が合わない：60.3%
・その他：20.2%
・精神的に虐待する：20.2%
・異性関係：13.4%
・家族親族と折り合いが悪い：13.1%
・浪費する：    12.1%
・性的不調和：11.9%
・暴力を振るう：9.1%
・同居に応じない：8.9%
・家庭を捨てて省みない：5.5%
・生活費を渡さない：4.3%
・不詳：4.2%
・病気：4.0%
・酒を飲み過ぎる：2.4%

 

（【令和最新版】統計データ男女別「離婚したい理由」ランキング - All About NEWSより抜粋させていただきました。）

 

離婚がわるいわけではありません。

でも、結婚するときに離婚したくて結婚する人はいません。

結婚してみないとわからない、ということももちろんあります。

 

ただ、離婚された両方の親御さん、祖父母様まで家庭環境をうかがっていると、見えてくるものがあります。

 

今はハラスメントになりますから、思ってても言葉に出す方はいないと思いますが、一昔前は良く言われました。

 

離婚家庭に育った子どもは大人になって結婚しても離婚しやすい。

 

とんでもない言われようですね

ちなみに、これは、私個人に対していわれたことはなく、結婚の仕事を始めて、婚活を始めようと思う方や、子どもの婚活を始めようと考える親御さんが口にされていたんですよね。

で、私自身の親の話をすると、長濵さんは円満な夫婦仲ですよね、なのに、親御さんはそうなんですか・・・みたいな意外な顔をされました(笑)

 

また、実際に両親が離婚していると、そうみられてしまう、と悩んでいる人もいましたから。

私自身は気にならないですが、親の離婚で自分の結婚を悩んでいるひとがいることは胸が痛いです。

 

どんな方でも、ご自身が育った家庭の環境を受けない人はいません。

 

でも、親が離婚しているから自分も離婚しやすいのではありません。

 

反対に言えば、親御さんがとても円満なご家庭どうしであっても離婚に至る方はおられます。

 

自分のどんなところに親の影響を受けていて、相手をみるときに自分がどんなフィルターを通してみているのか理解して、自分で意識しているかどうかが大切で、お相手に関しても同じことですね。

 

自分の育った家庭の当たり前の感覚、フィルター

 

お相手の育った家庭の当たり前の感覚、フィルター

 

よく、経済的レベルが同じ方がうまくいきやすい、と言われますが、経済的レベルが同じ、つまり年収が同じくらいのご家庭で育ったとしても、職業、立場によって教育方針は違っていますよね。

 

どこまでいっても同じ環境に育っているひとはいません。

結婚するときには、違うことを前提にして、考えてください。

 

結婚前に、その違いを知っておけばお互いに寄り添い方が見えてきます。

 

似ている家庭環境の人だから、同じことを大切に考えてくれているか、それは思い込みであることもあります。

ご自身が一番何を大切にしていて、お相手が一番何を大切に思っているのか、そこを話し合っておきましょう。

 

そして、ほかのことはお互いに譲歩して家庭を創っていきましょう。

結婚前にすべてわかって結婚するわけではありませんし、結婚してから新しく知ることも多いですよね。自分にとって完璧な相手はいません。結婚してからふたりで創っていくんです。

 

寄り添える範囲なのか、いや、その範囲を越えてしまうと、離婚に至るんですね。

 

ただ、自分だけで考えると、煮詰まってしまいます。

 

ぜひ、離婚を決める前にご連絡くださいね。

 

そして、両親の離婚で自分の結婚に自信のない方がおられたら、お話に来てくださいね。