離婚してもパパとママ
夫婦関係は終わっても子どもにとっては永遠にパパとママです
皆様は親子交流(面会交流)支援をご存じでしょうか。
私はNPO法人ハッピーシェアリングで常務理事&共同養育カウンセラーもしております。
NPO法人ハッピーシェアリングのホームページから抜粋しますね。
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離婚したら夫婦の関係は終わりでも子どもにとっては「離婚してもパパとママ」
離婚により夫婦の関係は終わったかもしれませんが、親子の関係は継続していきます。
両親の離婚は、お子さんにとって大きな喪失体験です。
両親の離婚により、いつも一緒に暮らしていた親と会えなくなってしまったとしたら、さらに大きな喪失体験を重ねることになります。
一緒に暮らしていない親とお子さんを会わせたくないと思う方もいらっしゃるでしょう。
ご自身も辛い思いをされていることでしょうから、そのような思いを持たれることは当然のことだと思います。でも、お子さんにとってはたった一人の大好きなパパとママです。
親の感情だけで一方の親と会えなくさせてしまったら、お子さんはどんな気持ちになるでしょうか・・・
ハッピーシェアリングは離婚後もそれぞれの親が子どもの養育に関わり、
パパママそれぞれの愛情を子どもに注ぎ続けることで、子どもたちの自尊心は高め、
「生まれてきてよかった」と思える自己肯定感の高い子どもに育つことを目標に、
離婚後の共同養育を寄り添ってサポートしてまいります。
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私の体験を話させていただきます。
中学2年の時に両親の離婚がありました。
離婚後は、母は父とは絶対に会わせないといっていましたが、父は何度か私の友人を通じて会いたいと言ってきてくれていました。浮気、暴力など一切なく、私にもずっと優しい父でしたが、不思議なことに母と住むようになると、父とは会いたくなくなっていきました。
ただ、父との離婚後も、再婚離婚を2回した母をそばでみていると、結婚生活を継続するのは難しいのだと感じ、私は恋愛しても結婚になかなか踏み切れずにいましたが、28歳の時に夫と出会い、幸せな家庭を一緒に作りたいと思えました。そして、自分の命があるのは父がいてくれてこそだから、結婚式には父を呼びたいと思いました。父に連絡をして、会いに行きました。父はもっと早く会いに来てほしかったとは言いましたが、喜んで式に出てくれると言いました。母は案の定、父が出るなら私は出ない、とまで言いましたが、私の決意は固かったので、じゃあ父にだけ式に出てもらうからお母さんは出たくないなら出なくていいよ、というと、さすがには母が折れました。
結婚式の当日、14年ぶりに両親が並んだ姿をみて、なんかぎこちないなあとは思いましたが、灌漑深い思いがありました。
あとで母から、父が母に深々と頭を下げて、文子をこんな素晴らしい娘に育ててくれてありがとう、とお礼を言ってくれたと号泣しながら私に話しました。母は世間では強い女性に見られてきましたが、私を後ろ指の指されない子に育てようと頑張ってきて父に認めてもらったことでやっと肩の力がぬけたのかもしれません。14年ぶりに和解した両親をみて、父を結婚式に呼んでよかったと思いました。
その後は、父の親戚とも交流が始まりました。また、仕事が忙しい母に代わって、父は孫のお宮参りも、節句のお祝いもしてくれて、いつも来てくれました。
離婚後に別居親の親戚とご縁が切れてしまいがちですが、子どもにとっては、自分を愛してくれる存在が周りにたくさんいてくれることは子どもの未来にとってもありがたいことだと思います。
私の父のように、たまたまずっと同じ家に住んでいてくれたから、私は14年経っても会いに行けましたが、離婚後離れて何年もたつと、子どもがみんな別居親の住所がわかるとは限りません。なので、離婚後も別居親に会い続けることはとても大切なことだと思っております。もちろん、それぞれの家庭の事情はありますから押し付けることはできませんが、離婚してもパパとママであることはみんな忘れずにいてほしい、と思います。
長々書きましたが、どうしても、感情が邪魔をして面会交流をする気持ちにはならない、という同居親の方、お気持ちをお聞かせくださいね。