機能不全家庭で育った夫婦が抱える「見えないすれ違い」とは
2026/06/05
結婚も離婚もあなたの幸せのために、ながはまふみこ幸せ相談所です。
いつも読んでくださってありがとうございます。
私がカウンセリングさせていただくときには、ご夫婦それぞれのご両親のお話も伺います。なぜなら、夫婦関係の悩みの背景には、単なる性格の不一致ではなく、育ってきた環境が大きく影響していることがあるからです。
とあるケースをご紹介します。夫婦ともに「機能不全家庭」で育ったという共通点を持つ二人の物語です。
■共通していた「安心できない家庭環境」
夫は、幼少期に父親の暴力や依存症、母親の精神的不安定さの中で育ちました。家庭は常に不安定で、「安心できる場所」とは言えない環境でした。
一方、妻もまた、親との関係に問題を抱え、現在はほぼ絶縁状態。頼れる家族がいないという状況にあります。
つまり二人とも、「人に安心して頼る」「安定した関係を築く」という経験を十分に持たないまま大人になったのです。
■すれ違いを生むコミュニケーションパターン
結婚後、二人の関係には徐々にズレが生まれていきました。
- 妻は不満や怒りをストレートに表現するタイプ
- 夫は衝突を避けるため、謝ってその場を収めるタイプ
一見すると「夫が優しく折れている」ように見えますが、実際には問題は何も解決されていません。
夫の中には不満が蓄積し、妻は「わかってもらえていない」と感じ続ける——そんな悪循環が続いていきます。
■なぜ話し合いができないのか
この背景には、それぞれの育ちが深く関係しています。
夫は、両親の激しい喧嘩を見て育ったため、「対立=怖いもの」と認識しています。そのため、本音を伝えるよりも回避することを選びます。
一方で妻は、不安定な家庭環境の中で、「感情を強く出さなければ伝わらない」経験を積んできた可能性があります。
つまり、
- 夫:対立を避ける(回避)
- 妻:感情を強く出す(表出)
という、真逆のコミュニケーションスタイルが衝突しています。
■表面的な改善では解決しない理由
その後、妻は心療内科を受診し、服薬によって感情の安定が見られるようになりました。
しかし、これはあくまで「表面的な安定」です。
根本にあるのは、
- 愛着の不安定さ
- 他者との関係の築き方の未学習
- 本音で対話する力の不足
といった、より深いテーマです。
■本当に必要なのは「関係の学び直し」
このようなケースで重要なのは、「どちらが悪いか」を決めることではありません。
夫婦間で、正しい、正しくないということをジャッジすることは必要ありません。
むしろ必要なのは、
- 安心して気持ちを伝える練習
- 相手の感情を受け止める経験
- 衝突しても関係が壊れないという実感
といった、「関係性そのものの学び直し」です。
誤解のないように、私がお伝えしたいのは、「機能不全家庭」で育ったら、幸せな結婚生活を送れない、ということではありません。
もし話し合いがうまくいかないと感じているなら、それは「努力不足」ではなく、「やり方を知らないだけ」かもしれません。
ぜひ、ご連絡くださいね。
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