自分の感情を言語化できない子どもたち。大人もネガティブを出せない?
2023/06/17
結婚も離婚もあなたの幸せのために、ながはまふみこ幸せ相談所です。
昨日は、大学のゼミでした。
子どもの感情のコントロールについてでした。
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Aくんは、自分の描いた絵をBくんに壊されて、大泣きしてBくんに手も足も出して暴れました。あげくに「死ね!」と言って、先生にとても怒られてしまいました。
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今の子どもたちは、素直に自分の感情を言語化することがむずかしいようです。
それは、例えば子どもが転んで怪我をして、
「痛い(´;ω;`)」
と言ったときに、親御さんが、泣き止ませようと
「痛くない、我慢しなさい、」
と言い聞かせたり、泣かなかったら、
「偉いね」
とほめたりすると、子どもは、痛いという身体感覚とは矛盾した認知情報を与えられて、
ネガティブ感情を言語化できなくなってしまう。
すると、かえって感情をコントロールする力が育たなくなります。
Aくんの例であれば、Aくんを怒る前に、まずは、絵を壊された悲しい、悔しい気持ちを先生は替わりに言語化してあげること。
「絵を壊されて、悲しかったねえ。悔しかったねえ。」
その感情を一緒に抱えてあげること。
子どものときに、感情を抱えられた経験がないと、大人になっても、うまく自分のネガティブな感情を抱えることができないんです。
ネガティブ感情を持ったときには、それを認めてあげることが大切です。
感情の社会化・・・感情を言葉で表し、抱えてあげることで、今度はそれを自分で
抱えることができるようになります。
ポジティブ感情を言語化することはある程度されていますが、ネガティブ感情を言語化することが十分でないようです。
周りにいる大人が言葉で自分の気持ちを承認してくれることが感情の社会化につなります。
一時、ポジティブ、ポジティブととにかくもてはやさされた時期がありましたね。
でも、人間は実はネガティブ感情を持ちやすく、ネガティブだからこそ今までいろいろ進化してきたんだから、決して、ネガティブ感情を持つことをマイナスにとらえなくていい、とスポーツドクター辻秀一氏提唱の『フロー理論』に学びました。ぜひ、著作物を読んでくださいね。
少し脱線しましたが、
ネガティブ感情を否定されると、そのネガティブ感情が言語化されずに
過覚醒反応・・・切れる、「死ね、殺す」などの暴言
Fight(闘争)・Flight(逃避)
解離・・・つらいと感じないように切り離す
Freeze(固まる)
という状態になります。
大人になって、切れやすかったり、あるいは、自分のもやもやに向き合わずに考えないようにしたり・・・
ゼミに参加された男性が、
「高齢になると腹が立ちやすく、それを伝えることでまたけんかになることが見えてしまうし、自分がもやもやして気分が悪いから、そこについて考えないようにしています。」
と。
つまり、これは解離ですね。
ある女性は、
「それそれ、私が話し出すと、夫は黙ってしまいます。」
子どもへのかかわり方についてのゼミでしたが、夫婦関係でもあるあるかもしれませんね。
大人でも、自分のネガティブ感情は言語化して紙に書きだして、その感情と向き合ったうえで、どうしていくのか考えること、もしくはその感情は必要ないのであれば手放すことがいいですね。
自分の感情とどう向き合えばいいのか、わからないかた、お力になります。
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